以前のコラムに書きましたが、私の住む山形県米沢市は、標高も高く寒いので耐寒性ソーンマップでは7aという、最低気温が-15度くらいが目安になっていて、豪雪地帯でもあることから、地植えや屋外で育てる植物にとってはなかなか過酷な地域です。 積雪寒冷地における地植え植物と耐寒性のこと – OSAKAYA OFFICIAL ONLINE STORE 先日、いつものようにInstagramを見ていると、マンガべという植物を見つけました。 マンガベ | PROVEN WINNERS (PW)【植物の国際ブランド】 マンフレダという生育力のある植物と、観賞用として人気のリュウゼツラン属のアガベを掛け合わせて作られた、ハイブリッド植物なのです。 アガベの中には別コラムで書いているパリ―のようにかなりの寒さまで耐える品種もありますが、今年は大雪でこの2月には積雪深が最大で160センチまでいきましたから、それに耐えてもらおうと思うとしっかりとした雪囲いを施すなど、なかなかの努力が必要だと思われます。 そんな中で見つけたマンガべは、一番寒さに強いラベンダーレディという品種で-10度まで。もしかしたら当地でもイケるかもしれません。そして何より、ロゼット状に広がる葉の造形が美しい。 ラベンダーレディなんて名前だし、なんだかInstagramで運命のシンデレラを見つけたような気分になりましたwいつもは一度見た商品の関連商品を出してきたりして、なんかちょっと嫌だなと思ってしまうInstagramのアルゴリズムに、初めて感謝したいという気持ちになりました。 4月中旬。さっそく苗をネットで入手しました。マンフレダの特徴である爬虫類の柄のような独特な模様があります。こういう毒々しい感じ、嫌いじゃないです。このシンデレラはもしかすると実は影のあるダークサイド側のヴィランズなのかもしれません。 調べたところによると、用土はアガベが好むような乾燥しやすい用土よりも、普通の観葉植物用の培養土のほうが、大きく育つということでした。また大きい鉢に植えると、より大きく育つとのことでした。 今までの塊根植物の育て方とは大きく異なっていたため、半信半疑ではありますが、培養土に少し赤玉土の中粒を混ぜた用土を作り、鉢底石には大きめの軽石にゼオライトを加え、鉢内は気持ち水はけを良くし、少しだけ元肥としてマグァンプを入れ、アガベだったら絶対にこんなに大きな鉢には植えないよな、というくらいの大きさの深めのプラ鉢に植え込みました。 ちなみに管理に関しては、基本的には鉢植えにしておき、雨ざらし。日当たりのいいテラスに置いておき、直射日光下に置きます。水やりは晴れた日が続くようならやろうと思います。雪が降ってきたら雪の影響のない軒下などの場所に移動するという方法にしたいと考えています。 また、塊根植物だったら植え替え後は1週間ほどは水は与えないのが常識とされていますが、こいつは観葉植物に近いので、すぐに水あげたほうが良さそうと判断し、植え替え後すぐに散水。気持ち良さそう。 さあ、この後の成長はどうなるでしょうか。マンガべ成長日記、続きにご期待ください。