ハビタットスタイル
珍奇植物を自生地に生えているような状態を再現して植える事
珍奇植物 ハビタットスタイル 単行本(ソフトカバー)
Shabomaniac! (著), 河野 忠賢 (著)
なんじゃこりゃ面白い形!どこに植物があるか分からない!
なんだか奥が深そうな世界ではありますが、
OSAKAYAではこのハビタットスタイルを世に広めるべく、
ハビタットスタイル用の器や石、
砂を開発していこうとしているのあります。
それならば私もどんなものかやってみようかと思い、
作ってみることにしました。
実験台はこの半年ほど前に買ったハオルチア君です。
こういうの植えるのはプレステラがいいよと聞いて、
植え替えたものです。
実はその頃はプレステラが植物の名前だと思っていたことは内緒です。
モンステラの仲間っぽい。
多肉植物は日差しが好きというイメージで、
雪が溶けた春先にウキウキして直射日光の当たる外に出して置いていたらだんだんと茶色くなりました。ハオルチアは日に当てすぎは良くないと知りました。
「ハオルチアは結構水が好き」という抽象的な言葉に悩まされながら水を上げていたらグングン伸びてきたこともありました。喜んでいたらそれは徒長だと言われました。
夏も暑くなってきたので直射日光を避けて玄関に置いておいておきました。最近グラグラするなぁと思っていたら根腐れしていました。
大量の根っこを土の中に残して簡単に取れてしまいました。
そんな苦楽を共にしたハオルチア君です。君の理想の環境はどこですか?
その場合どんな姿を見せてくれるのですか?
さて、気を取り直して植え替えです。
鉢を取ってみるとちょっとだけ根っこが付いています。もっと生えていたのですが前述したように根腐れしたのでこれだけです。
黄色くカラカラになった葉っぱは取り除きました。
ハオルチア君が取ってくれと言っているように聞こえたからです。
これは合っているよね?
今回ハビタットスタイルに使った鉢はOSAKAYAで開発したKIRIPPAのアルミ製のもの(2024年8月現在でアルミ製は試作品 写真は鉄製です)
底板がすっぽり取れるので、根っこが固まっていても取れやすく、
排水穴を大きく開けたハビタットスタイルだけでなく、
多肉植物、塊根植物向けに作った植木鉢です。
土に関してはいろいろあるのでしょうが、
私は塊根植物用の土を使いました。なぜかって?決まっています。
初心者だからです。
そうそう、前に滝藤賢一さんが出ていた
【NHK 滝藤賢一が行く!南アフリカ珍奇植物紀行】を見たのですが、
ハオルチア君は実は自生地ではほとんど埋まっていて、
てっぺんのキラキラ部分だけが土の上に出ているくらいで
生えているのを知りました。
なるほど!という事は徒長したハオルチアは埋めてしまえばいいのか!と自論を周囲に話したところ、「新しいね~!」と言われました。
で、どうなの?それは正しいの?
そんなことは分かりません。
そうです、自然に【正しい】という概念はないのです。
ライオンがシマウマを食べる事
シャチが集団でクジラの子供を襲う事
徒長したハオルチアが砂に埋まってしまう事
何が起きても、それを受け入れなければならないのが自然。
運が悪ければ死んでしまうのが自然。
多肉植物は育てるのが簡単と言われながら、枯らした植物1位は多肉植物のような気がします。
頑張れ!俺のハオルチア君!
さあハビタットスタイルだ!
そんなわけでハオルチア君を埋め込み、砂漠地帯を再現したつもりの石を配置してみましたが・・・自分でもわかっています。
なんだかしっくりきません。
もう少し埋めてみようかな。
ちなみに石は昔ホームセンターで買ったガーデニング用の大袋の石です。
庭の装飾に使っていたものを拝借しました。
うちのハオルチア君は子株ができていたので、
それを周りに配置してみましたが、なんか不自然。
自然な感じを作るのが難しいのってなんだか不思議だよなって思いながら悪戦苦闘。こんな私も昔は美術は得意だった。頑張れ、自分!
どうだ! お、よくなった? これは角度の問題か?
うん。なんだかいい感じ。
配置はあまり変わっていないけれど、
ちょっとした向きの違いや角度で見た目が変わるのかもしれません。
自生地ではほぼ埋まっているハオルチアですが、
その通り埋めすぎてしまっては私がつまらないので、
かわいらしい顔が見えるくらいは顔を出してみました。
そうそう、配置し終わってから生け花を生けるときのコツを思い出しました。いや、習っていたわけでなくテレビで見ただけですよ。