Osakayaの提案するハビタットスタイル、「ネオハビタットスタイル」は原生地の再現と植物の育成の両立がテーマで、これまでオリジナルサンドやハビタットシートを販売してきました。今回、新しいメイクアップストーンを販売することになりました。 塊根植物の化粧砂は富士砂を使うという方は多いと思います。黒い化粧砂は鉢をグッと引き締めます。富士砂はその名の通り、富士山近辺で採取される火山から噴き出た溶岩により作られた石です。多孔質で水持ちと排水性を併せ持ち、植物の生育にも適しています。 そういった富士砂のような溶岩石を、大小の大きさをあえてバラつかせることで、まるで森林限界を超え、火口付近に自生している高山植物のような雰囲気を鉢の中で再現することができないかと考えました。 実際に塊根植物はそういった場所に自生しているわけではありませんが、ネオハビタットスタイルは植物の育成が優先。実際にはあり得ない植物と化粧石の組み合わせも鉢の中でその世界観が完成していれば鑑賞価値があると考えています。 富士山中腹の溶岩の間の植物 こちらは北アメリカの高山に生息するアガベ・エボリスピナ人気の品種ですが流通量が少ないです。 試作に際し、外国製の溶岩石と、国産の富士砂を取り寄せ比較しました。 国産の富士砂は園芸用途としてすでに確立されているためか、粒も比較的均等でした。今回表現したいのは、火口付近の荒々しさ。富士砂は中粒の商品もラインナップとしてあるので、あえて荒々しく形の不揃いな外国製の溶岩石を用いることにしました。 粒の大きさの違うものを3種類、配合することにしました。産地はベトナム産のものと中国産のものになります。 赤っぽい溶岩石や不純物、あきらかに溶岩石に見えないものが少し混ざっていますので、それらを取り除き、洗って乾燥させ、フルイ掛けしております。また形が不揃いですので、容器の中で仕切りを入れて小・中と大サイズを(だいたいですが)仕切ることにしました。国産の富士砂よりもより黒ぽく、より多孔質です。ときおり少し青く光るようなものが見受けられる石もありますが、そこまで気にはなりません。※写真の右下のほうに少し青っぽいものが見受けられます 国産の富士砂との比較動画も作っていますのでそちらもぜひご覧ください。溶岩でハビタットスタイル?メイクアップストーンNo.2ボルケーノを容器に移し替えて富士砂と比較する動画 (youtube.com) 早速ですが、植物も植えてみました。 ユーフォルビア峨眉山 日本で掛け合わせで作られた品種ですが、中国の霊山の名がつけられています。行ったことはないですが、もしかするとこんな雰囲気の山なのかもしれません(妄想) ハオルチア玉扇 これも雰囲気出てると思います。ホントはもっと埋めたいところですが鉢に入りきりませんでした。 大きめの石を含め大きさがバラつくだけで、鉢の中が急に火山の火口周りのような荒々しい山岳風景になりました。有りそうで無かった絶妙な雰囲気になりました。 なお一般的に販売されている国産の富士砂(osakayaのものと比べても)と比べると、より多孔質でより濃い黒色です。 比較的大きめの溶岩石は小ロットで販売しているところはほとんどなく、石材の専門店などでないと入手できません。 Osakayaではそれぞれの大きさの溶岩石を組み合わせてリパック販売をしたいと思います。 その名もメイクアップストーンNo.2 volcano! 是非みなさんがお持ちの植物も、鉢の中での山岳風景の再現をお楽しみください。