当社社員が実際に商品を使ってみた感想をコラムにしてくれましたので、ご紹介します。
<筆者紹介 Aさん>

登山が趣味で県内外の山を楽しんでいます。2025年8月に山形百名山を完登。 鳥海山、大朝日岳、飯豊山系など、登りがいのある山が好き。 衣食住を背負って自然と向き合う「テン泊縦走」を目標に、日々トレーニング(?)中。 荷物を軽くしたい登山者目線で、軽量・コンパクトかつ「1つで何役もこなす」UL系アイテムに惹かれます。 いち「OSAKAYA user」として、登山や旅行に賢く使える商品を探求中です。
OSAKAYAで以前から取り扱っているmuraco(ムラコ)のSTAINLESS BOTTLE。
これ、実は私のザックのサイドポケットの「不動のレギュラー」なんです。
私は山を歩いているとき、結構おっちょこちょいなところがありまして。ザックを下ろすときに岩場にガツンとぶつけたり、休憩中にうっかり斜面を転がしたり……。
しばらく連れ回している私のmuracoも、もうあちこち凹んでボコボコです。少し塗装が削れたところもありますが、それもまた使い込んでいる感じがしていいんですよね。
ボコボコになったこのボトルを手に取るとき、「キレイとは傷跡がないことじゃない 傷さえ愛しいというキセキだ」というOfficial髭男dismの曲のフレーズが、ふと重なることがあります。
今回は、そんな「傷さえもデザインになる」このボトルの魅力を、山での評判や数字での比較を交えて改めて紹介します。
1,「それ、どこの?」と聞かれるフォルム

山頂で休憩しているときや山小屋でこれを取り出すと、たまに「それ、カッコいいですね。どこのですか?」と声をかけられることがあります。
登山道具は派手な色のものが多いですが、muracoのこのストイックなマットブラックは、山という自然の中でもやっぱり映える。一切の無駄を省いた潔いフォルム。褒められるたびに、「やっぱりこれを選んで正解だったな」と、密かに嬉しくなります。
2 , 凹み跡は、一緒に歩いた「道中」の記憶

岩場にぶつけてついた、ボコボコした凹み跡。
普通の綺麗なボトルならショックかもしれませんが、muracoのボトルは不思議と「道具としての味」が出て、むしろカッコよさが増していく気がしています。
わざと傷つけるわけじゃないけれど、ふとした拍子に刻まれたその跡は、自分がその道を歩いた小さな記憶のようなもの。使い込むほどに、自分だけの大切な一品になっていく。この感覚は、他の道具ではなかなか味わえないかもしれません。
3. 数字で見る「立ち位置」比較表
|
項目 |
muraco |
ボトル S |
ボトル M |
ボトル N |
|
重量 |
約240g |
約280g |
約200g |
約250g |
|
通常価格 |
4,400円 |
6,600円 |
8,000円 |
2,790円 |
|
保温効力(6h) |
73℃以上 |
77℃以上 |
70℃以上 |
85℃以上 |
|
保冷効力(6h) |
7℃以下 |
10℃以下 |
10℃以下 |
6℃以下 |
|
フォルム |
唯一無二のマット黒 |
タフなサイズ感 |
チタンの金属美 |
落ち着いたグレー |
※各データはメーカー公表値(0.5Lモデル)に基づきます。
muraco タンブラー
STAINLESS BOTTLE Black
MKI3200020
通常価格 4,400円(税込)

正直、数字のスペックだけを見れば、保温85℃を誇るボトル Nが一番優秀かもしれません。あちらは価格も安く、非常に実用的です。また、軽さを突き詰めるならボトル Mという選択肢もあります。
ただ、muracoの保温力(73℃)も、春から秋の登山や日常使いでは全く問題ないレベルです。もし厳冬期の雪山などで「もう少し熱さを維持したい」という時は、アルミのペットボトルカバーに入れたり、保温保冷機能のあるランチバッグに忍ばせるなどの工夫をすれば、保温力はさらに安定します。
そういったちょっとした工夫を楽しみながら、私はやっぱりこのmuracoを連れて行きます。適度に軽くて、ボコボコに凹んでもこのマットな黒が様になる。スペックを超えた「好みの問題」かもしれませんが、このボトルをザックの横に挿して歩くのが、今の自分にはしっくりきています。
山でも、普段の生活でも。
「お、そのボトル良いね」と言われたら、ぜひ自慢してやってください。
少しくらい落として凹んでしまっても、それも含めて長く付き合える、そんな一本だと思います。
OSAKAYAで、お気に入りの一品にぜひ出会ってみてください。
